全国統一小学生テストの決勝ボーダーラインはどのくらい?

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全国最大規模の小学生向け無料学力テスト

今年も、四谷大塚主催の、全国統一小学生テストの時期がやってきました。

ご存知の方も多いかと思いますが、この全国統一小学生テストは、首都圏の中学受験向け進学塾である「四谷大塚」主催の無料学力テストです。小学校1年生から6年生まで、約12万人もの小学生が、全国2000か所以上の会場で受験しています。

この試験は、テスト自体が無料であるだけでなく、成績上位者に贈られる副賞も魅力です。各学年の成績上位50名以内には、東京・御茶ノ水で行われる決勝大会への参加資格と、東京までの交通費と滞在費が与えられます。さらに決勝大会の成績上位30名にはiPad miniが送られます。また小学4年生の春の試験では特に、アメリカ各地にあるアイビーリーグの各大学を訪問する、貴重な体験のできるツアーの参加資格も与えられます。

これらに加えて、希望すれば事前対策授業や試験後の見直し指導も無料で受けることができます。無料テストだからといって、受験後にしつこく入塾の勧誘をされるなどといったことはありませんので、安心して何度でも受けて大丈夫です。

無料テストなのになぜこれほど至れり尽くせりなのかというと、このテストは四谷大塚のトップである永瀬氏の、「日本の将来を担う才能ある子供を見出し、育成する」という高い企業理念に基づいて行われているからなのです。子供の才能をこれほどまでに高く評価してくれる企業があるということはうれしいですね。

決勝進出のボーダーラインは?

さて、そんな全国統一小学生テスト。賞品目当てに受験するのではありませんが、それでも、我が子が決勝に進めるかどうかは気になりますよね。決勝進出のボーダーラインは、実際どの程度なのでしょうか?

もちろん数万人の受験者の中の上位50名ですから、回によってボーダーラインは前後します。受験者数や難易度も回によって違いますし、試験慣れしていない低学年ではケアレスミスが多く平均点が低めに出るなどの傾向もあるようです。
しかし、そんな変動はありつつも、決勝進出ボーダーラインは、得点でいえば90%程度、偏差値では75前後であることが多いようです。

幅広い受験者層の生徒が受験するため、それほど難易度の高い難問奇問ばかりが出るわけではありません。とはいえ、短い時間の割に問題量が多いため、どの科目も満点を取れるほど甘くはありません。最高点のお子さんでも1~2問は間違うことが多く、50位のボーダーライン付近になると、各科目2~3問ずつ間違える計算になるでしょう。

50位以内の決勝進出は、確かに簡単な数字ではありません。一方で、時間内に、ケアレスミスなく解くことさえできれば、しっかりと学習内容が身についているお子さんにとっては決して手の届かない点数ではないのではないでしょうか。



出題範囲と対策は?

各科目の出題内容については、公式サイトにも過去問が載っています。
算数は、受験算数を勉強していれば、手も足も出ないという問題はないと思います。ただし、試験時間に比べて問題数が多いため、焦りから正解できるはずの問題で間違うことがあります。

また、国語では、漢字や語彙の問題で、知っているようで知らなかったというような盲点を突く問題が多く出てきます。ただ漢字を習って覚えるだけでなく、日常生活の中で、習った漢字を使う熟語に慣れておくことが大切です。

理科と社会についても、それほど難解な知識を要求されるわけではありません。
まだ塾で勉強していない人も多い科目なので、進度が気になるところではありますが、これは四谷大塚が発行している中学受験用テキストである「予習シリーズ」の、その時期までの進度にほぼ沿った範囲であると考えてよいでしょう。

この予習シリーズは、実際に四谷大塚や早稲田アカデミーなどの大手塾でも使われているテキストですから、塾での学習内容が非常に良くまとまっています。まだ通塾していないお子さんにとっては、家庭学習のバロメーターとして最適ですから、全国統一小学生テストの受験にかかわらず、中学受験を考えるなら早いうちに購入しておいて損はないと思います。

なお、こちら↓の記事では、その他の低学年向けのおすすめ問題集を紹介しています。

全国統一小学生テストの難易度は?テスト対策におすすめの問題集(低学年向け)

最レベ、特A、トップクラスにスーパーエリート。低学年向け算数問題集はどれがおすすめ?

さて各科目の出題傾向について簡単にまとめてみましたが、全般的に言って、特殊な対策の必要なテストではなく、着実な学力がついていれば解けるように作られています。その意味では、良質なテストだといえるのではないでしょうか。
普段の学習においても、むやみに難問に手を出さずに、基礎から着実に学習することが、高得点への一番の近道です。そしていざテストを受ける際にも、学習の到達度の指標として受験し、結果に一喜一憂せずに、今後の学習の進め方を見直す機会として利用すれば、きっと有効に活用できることでしょう。