特産品の暗記もばっちり。おいしく学べて得をする、一石三鳥の「ふるさと納税」簡単マニュアル

やってないなんてもったいない!

ふるさと納税、やったことはありますか?
毎年ふるさと納税しています、という人も、興味はあるけれどまだやっていない、という人もいるのではないでしょうか。

周りの人はどうしているのでしょう。2016年の株式会社インテージリサーチ調査によれば、ふるさと納税を知っている人は97%にのぼるのに対して、実際にふるさと納税をしている人は、わずか10%にすぎないのだそうです。

けれどもふるさと納税をしていない90%の人のうち、今後ふるさと納税を「したい」「できればしたい」という人は、約半数の43%にのぼります。

この調査結果を見ると、「ふるさと納税ってお得とは聞くけど、税金のことは難しくて…」と躊躇している人が多数派なのかなという感じが浮かび上がってきます。

でも、ふるさと納税は、そんなに難しい制度ではありません。少しの手続きだけで何万円もの返礼品が受け取れる、とてもお得な制度です。

けれどそれ以上に、ここでオススメする最大の理由は、ふるさと納税が中学受験にも、とても役に立つ制度だからです。



ふるさと納税は地域の特色を理解する生きた教材

小学生くらいのお子さんは、日本の地理を地図帳で覚えてみても、実感として感じることができません。笑い話のようですが、長野と長崎、福岡と福島を混同したりしますが、これは地図帳を見て文字だけで学習しているせいです。

ですから、進学塾などでは、できるだけ全国各地を周って日本の風土を体感してくるようにと言われたりするのですが、その塾自身が、びっしり授業のスケジュールを詰め込んでくるのですから、一体いつ旅行なんてできるのよ⁉︎と言いたくなってしまいます。そこで、ふるさと納税の出番です。

ふるさと納税は、日本中の好きな自治体に住民税を寄付するという制度です。寄付した自治体からはそのお礼として、地域の特色を生かした様々な特産品が受け取れます。ですから、家にいながらにして、各地の特産品をリアルに感じることができます。

地図帳の宿題が覚えられず、
「日本のどこでさくらんぼが取れるかなんてどうでもいいよ」
と言っていたお子さんだって、実際食べられるとなると話は別です。
「さくらんぼ食べたいから、山形県に寄付する!」
と自分から調べ出したら、しめたものです。

とはいえ、やっぱり税金って難しい・・・

それでもなかなか、税金の手続きには一歩踏み出せないという方も多いのではないでしょうか。
ここでは、ふるさと納税で多くの人が不安に感じる部分について、できるだけわかりやすく解説してみました。

いくら納税できるかわからない!

これが最大のネックだと思います。ふるさと納税で得する限度額は、各家庭の収入や控除によって違います。ですから、正確に計算するには、税理士さんに聞くしかない、ということになるのですが、これはあまりにも大変です。

ただし、実際にふるさと納税をする時は、正確な限度額いっぱいまで納税することはあまりありません。というのも、ふるさと納税分の控除は来年度の住民税額から受けられるので、来年の納税額が決まるまでは、正確な限度額も計算できないからです。

サラリーマン家庭であっても毎年の収入額は変わるものですし、収入は同じでも、新しい控除制度が受けられて、税額が減るかもしれません。そういうことを考えると、今年の収入から計算した限度額から少し余裕を持って寄付を行うのが無難です。

ちなみにこの限度額の計算ですが、サラリーマンのご家庭の場合、こちらのシミュレーターで概算できますので、そこから少し余裕を持った金額を寄付すると良いでしょう。

ふるさと納税 控除額シミュレーター

医療費や住宅ローンなどの控除の適用を受けているご家庭では、昨年度の住民税額(毎年6月頃に送ってくる住民税額決定通知書に書いてあります)がわかれば、その住民税額×0.2÷(0.9-所得税率)で計算できますよ。

確定申告が面倒!

ふるさと納税の控除を受けるためには、原則として確定申告をしなければならず、これが面倒という声も聞かれます。けれども、最近の税務署はとても親切で、ふるさと納税の申告ぐらいであれば、寄付の証明書と源泉徴収票などの必要書類、それに印鑑を持っていけば、税務署の職員さんがその場で丁寧に教えてくれることでしょう。

それでもやっぱり確定申告は面倒、という場合は、年間5自治体までの寄付にとどめておけば、ワンストップ申請の特例制度が使えます。この制度を使えば、寄付するたびに郵送されてくるワンストップ申請書を返送するだけで寄付金控除が受けられるので、さらに簡単にふるさと納税ができます。



そうはいっても、タダなんて、うまい話はないのでは…

ここまで聞いても、ふるさと納税に抵抗のある方の中には、「タダより高いものはない」とでもいうような、心理的な違和感を感じる方もいるかもしれません。

では、ふるさと納税という制度は、なぜ生まれたのでしょうか。

日本では、地方の過疎化が年々深刻になっています。過疎で住民が減ると税収も減りますから、地方自治体はどこも財政難です。実際に、夕張市など、財政破綻してしまった自治体も出ていることから、国は大きな危機感を抱いてきました。これを解決するために、税収の集中している都市部の住民から寄付をしてもらい、税収の偏りを解消するために作られたのが、「ふるさと納税」です。

とはいえ、どんなに良い制度でも、メリットがなければ人は動きません。ですから、返礼品を送ることで、この制度の利用をすすめたい、というのが国の政策なのです。

このようにふるさと納税は国の政策に合致した制度であって、節税の裏ワザとか、制度の抜け穴をつくとかいう性質のものではありませんから、安心して堂々と利用しましょう。

こんな特産品が受け取れます

それでは、制度がわかったところで、次は実際に納税したらどんな返礼品が受け取れるのかを、見ていきましょう。

ふるさと納税でもらえる返礼品は、多くの専門サイトに見やすくまとめられています。ネットショッピング感覚で、お子さんと一緒でも見やすく選びやすいサイトが揃っています。

特に楽天のふるさと納税であれば、楽天で買い物するときと全く同じように納税できます。楽天ポイントも、ちゃんと貯まります。寄付金は金額が大きいので、ポイントも貯めやすいですね。

返礼品は、季節によってどんどん入れ替わるので、実際に納税する際にはサイトで確認していただきたいのですが、中学受験で暗記しておくべき「特産品」で、楽天市場で人気の返礼品としては、このようなものがあります。

☆鹿児島県肝付町のうなぎ(鹿児島県:養殖うなぎ生産量1位)


【ふるさと納税】鹿児島県大隅産うなぎ6尾

☆北海道白糠町のいくら(北海道:いくら・鮭の生産量1位)


今なら豚丼のタレ(万能料理タレ)200ml1本付き【ふるさと納税】北海道海鮮紀行いくら(醤油味)【1kg】※2018年(平成30年)10月以降順次出荷

☆鹿児島県の牛肉・豚肉セット(鹿児島県:豚肉の生産量1位、肉用牛の生産量2位)


【ふるさと納税】鹿児島黒牛・黒豚しゃぶしゃぶセット

☆宮崎県高鍋町の鶏肉(宮崎県:鶏肉の生産量1位)


【ふるさと納税】今だけ企画!<宮崎県産若鶏6kgセット+手羽元1kg付き> 1kg個包装 ムネ モモ ※平成30年5月末迄に順次出荷となります 花いちもんめ 鶏肉 特産品 宮崎県 高鍋町 【冷凍】

☆和歌山県海南市のみかん(和歌山県:みかん生産量1位)


【ふるさと納税】2017年 和歌山産ミカン 5kg

☆山形県東根市のさくらんぼ(山形県:さくらんぼ生産量1位)


【ふるさと納税】A-226 30年_さくらんぼ「佐藤錦」1kgばら詰め

お子さんと一緒に見てみて、気に入ったものがあれば、早速寄付を申し込んでみましょう。
早いところでは1週間程度で返礼品が送られてきます。(季節の特産品、人気の品物など、2~3ヶ月かかるものもあります。)
返礼品には、たいてい、その自治体の紹介がかかれたリーフレットが同封されていますので、読んだ後は、お子さんの地図帳や、日本地図ポスターなどに貼ってあげるのも良いと思います。

実際に出かけてみる返礼品も

特産品だけでなく、その自治体の宿泊施設の宿泊券などを返礼品にしているところもあります。

こちらは、鹿児島県日置市にある老舗旅館(西郷どんも訪れた!)のペア一泊二食付き宿泊券が受け取れます。風土と歴史・文化などが一度に学べて、きっと良い経験が味わえることでしょう。


【ふるさと納税】西郷どん(せごどん)も訪れた名湯!中島温泉旅館ペア宿泊券 1泊2食付(本館2階) 源泉かけ流しの温泉風呂を貸し切りで♪ 【中島温泉旅館】

まとめ

ふるさと納税、一見難しそうな制度ではありますが、僅かな事務手続きだけで大きく得をする、やらない理由がない制度です。地方を応援し、家計も潤い、生きた教材としても使えるふるさと納税、早速お子さんと一緒に特産品巡りのバーチャル旅行に出てみてはいかがでしょうか。



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