スタディサプリで中学受験ってできる?賢い親はこう使う、難関中学受験のためのスタディサプリ活用法。

スタディサプリで中学受験ってできますか?

リクルート社のスタディサプリをご存知でしょうか?
小学生から高校生までの1万本以上の講義が、月額980円でオンライン受講し放題、という魅力的な教材です。



塾通いに比べて年間24万円も安いというその圧倒的な低価格は気になりますよね。

でも、同時に気になるのが、その内容ではないでしょうか。
これさえ受講していれば、塾へ行かなくても私立中学に合格できるのでしょうか?
それとも、これだけ安いのだから、やっぱりそれなりの内容なのでしょうか。

ここでは、受験生、特に、難関中学を目指す受験生にとって、スタディサプリがどのくらい使えそうかを検討してみました。

安いけれど講座は充実

サービス開始当初に「スタディサプリ小学講座」を使われた方の中には、難易度に物足りなさを感じた方もいたかもしれません。実際、サービス開始当初は、中学受験には簡単すぎるという評判もあったようです。

しかしスタディサプリは、サービス開始後も、どんどん新しい講座が追加されており、今では講座内容が量・質ともに充実してきています。
また、後述するように、たくさんの中学受験塾などから、有名な講師を招いていますので、中堅私立中学校の受験であれば、塾通いをしなくても可能なレベルになりつつあります。

ちなみに、小学講座より先にスタートした姉妹講座の「スタディサプリ高校講座」はすでに、これを聴くだけで、多くの大学の入試にも対応できるレベルになっています。月980円で大学に合格できてしまうのですから、既存の予備校にとっては大変な脅威です。実際に、低価格帯のインターネット講義を用意する予備校も現れるなど、大学受験界に変革を起こしたともいえるスタディサプリですから、小学講座も、今後そのようになっていくのではないかと期待しています。

一方で、家庭学習ならではの難点も

ただ難関中学を目指すお子さんにもおすすめできるかといえば、現段階では、まだ扱いづらい点があります。
というのも、基礎から応用までのたくさんの講座がありすぎて、良い講座が埋もれてしまっているという印象があります。
また、家庭での学習はどうしてもペースメーカーや競争相手がいないので、塾に通うのに比べると、緊張感をもちにくいという欠点があります。

難関校の受験は、時間との勝負です。それに、塾に通っていないと受けられない、模試やカウンセリング、受験情報などのサービスもありますので、本格的に中学受験をするのであれば、専門の塾に通うのが、確実な道ではあります。

それでも、周りの大人が、うまくお子さんに合った講座を選んであげれば、かなりの範囲までの実力をつけることはできるでしょう。

講座の選びかたは簡単

講座を選ぶ、といってもそんなに難しい作業ではありません。スタディサプリには、「マイ講座」という機能があります。
この「マイ講座」に、保護者が前もって、聴かせたい講義を選んで追加しておくだけでOKです。

受講させたい曜日と時間数も指定できますので、習い事のある曜日は少なめに、など決めておけば、自動でスケジュールを割り振ってくれます。後は子どもがログインするたびに、今日の講座として表示してくれるので、それを選んで聴くだけ。毎晩保護者アカウントあてに、その日に聴いた講座と、勉強した時間がメールで報告されますので、お母さんが留守の間に勉強させるという目的にもぴったりです。

では、選び方がわかったところで、具体的に選ぶべき講座を見ていきましょう。

イチ押しは理科。中学受験生なら必ず聴く価値あり

まず、中学受験をするお子さんにイチオシなのが「小5・小6理科(応用)」の授業です。この授業の講師である相馬英明先生は、最難関中学専門の受験塾「エクタス」で何度も最優秀講師に選ばれている人気の先生です。

(スタディサプリ「講師紹介」より画像引用)

「君たちが見たことのない授業がここにある」と、とにかく熱い意気込みで講義をされています。進学塾ならではの、軽妙な語り口で、かつパワフルな講義が受けられます。

この講座は特に、もう塾に通っている受験生にこそおすすめしたい講座です。というのも、本講座は、「ここは盲点になる」というポイントに絞った講座になっているからです。
「塾でも習ったけど、よくわからなかった」「こんな風に理解すれば、簡単に覚えられるんだ」と多くの受験生が思うようなポイントが、比喩や豆知識、語呂合わせなどを駆使して惜しみなく解説されています。これだけでも980円払って聴く価値があると思える講座です。

塾に通っていないお子さんも心配はいりません。理科(基礎)は理科の全範囲を広く丁寧に講義してくれています。理科(基礎)を受講した後で、理科(応用)に進みましょう。

算数の先生は、「SAPIXで3年間連続1位」

続いて、算数ですが、算数は受験算数としては基礎的なところから講義が始まっていますが、算数の講師の先生は特に面白い方ですので、一度聴いてみることをおすすめします。


(スタディサプリ「講師紹介」より引用)

繁田和貴(はんだ かずたか)先生です。
この先生は、小学生時代は、SAPIXで3年連続1位を保ち続け、開成、筑駒、慶應、灘に全て合格。進学した開成中学でも学年トップ、という華々しい経歴の持ち主です。首都圏の受験生のご家族なら、これがどのくらいすごいことか、きっとお分かりになるでしょう。

東京大学卒業後、SAPIXの講師としての受験指導などを経て、自身の塾TESTEAを開塾。「開成番長」という名前でも活躍され、NHK教育テレビの「テストの花道」にも出演するなど、受験指導にも定評があります。

こちらの著書は、受験生のお母様なら、タイトルを見かけたことがあるかもしれません。この本では、算数だけにとどまらない、受験生とその家族のためのメソッドを広く公開しています。中学受験において、圧倒的な成功を収めた繁田先生だけに、書いてあることはとっても説得力がありますよ。

さらなる難問を求めるお子さんに薦めたい講座

このように、魅力的な講座ではありますが、塾などで算数の難問を解きなれた受験生には、既に知っている問題が多いかもしれません。そんなお子さんには、中学講座の先取りをおすすめします。

実はスタディサプリでは、2017年から、一つのアカウントで、小学講座だけでなく、中学・高校講座も聴くことができるようになりました。ですから、算数のレベルが物足りなければ、中学講座、高校講座にも範囲を広げてみるのがオススメです。

といっても、中学講座を順番に受講するのでは、無駄に時間がかかってしまいます。忙しい受験生に効率的な利用法は、中学受験に直結する分野にポイントを絞って受講することです。

特に、一番オススメの分野が、「確率・場合の数」の分野です。というのも、確率・場合の数の問題は、中学受験でも高校受験でも、実は一部の大学受験でも、本質的に変わらない問題が出ているからです。

それだけに小学生にとって確率・場合の数の分野は難しく、中学受験塾でもあまり体系立てて解説してくれないことが多いようです。そのため、算数は得意でも、確率・場合の数には苦手意識を持っているお子さんは多いです。

そんな人におすすめするのが、スタディサプリの中2数学(応用)の確率分野です。「サイコロの確率」「トランプの確率」など、中学受験でもほとんどそのまま出題される問題を、6講座に分けて丁寧に解説してくれますので、疑問がすっきり解決されて効果が現れやすいでしょう。

また、図形分野では、高校講座の数学IA「平面図形」「三角形」などの講義も役に立ちます。「チェバの定理」や「メネラウスの定理」、外心や内心、垂心などの知識を基にした問題が、今の難関中学では出題されているからです。これらの問題は、進学塾では、面積比などを使って解説されることが多いのですが、余裕のあるお子さんは、一度背景にあるこれらの知識を、体系立てて聞いておくと、平面図形分野の問題を解く際の武器になることでしょう。

余談ですが、よく「中学や高校の数学と受験算数は全く違うから、数学の先取りは役に立たない」という話が聞かれますが、これはナンセンスな話です。
なぜなら、受験問題を作るのは、ほとんどの場合、普段は中学校や高校で数学を教えている現役の数学教師だからです。中学以降の数学の知識を身につけておくと、簡単に解ける問題は実はたくさんあります。その意味で、中学以降の数学に触れておくことは、中学受験にもきっとプラスになることでしょう。



基礎から応用までこれ一つ。社会は中学受験の幅広い知識をカバー

社会では、小5で地理範囲、小6で歴史と現代社会分野を扱っています。こちらは理科とは対照的に、体系立てられた授業で、全体像が俯瞰できる構成になっています。といっても内容は深くて細かく、受験の頻出知識が丁寧に解説されていますので、記述問題が出る学校を除いては、これだけ覚えておけば受験問題に対応できるといえるでしょう。

ただし、他の科目の先生のように、テンションの高い先生というわけではないので、子供にとっては退屈に感じるお子さんがいるかもしれませんが、知識量では四科目中で一番の講座だと思います。

難関校の国語対策は、記述の練習を

最後に国語ですが、難関校の国語では、単なる選択問題ではなく、しっかりとした記述力を求められます。そのような記述力をつけるという観点から、国語の講義とあわせて、こちらの講座を受講するのが効果的です。

論述力を鍛える「未来の教育講座」

スタディサプリでは、基本の算国理社の他に、無学年制の特別講座が用意されています。その中でも、「未来の教育講座」というシリーズ講座では、中学受験でも出題されやすい、現代社会のトピックがまとめられています。特に教育家として有名な藤原和博先生が講師をつとめる「よのなか科」という講座では、「自殺と安楽死」「経済格差」など、社会学や経済学などの多くのトピックについての解説が行われています。

これらの講座では、まず講義を聴いて、そこから要点を書き出し、さらにそれらのポイントに対して自分の考えを記述するという作業を行っていきます。
ですからこれを受講すれば、まずは受験で問われやすいトピックに対しての基礎知識が身につきますし、さらにそのトピックに対して意見を述べることができることになります。

このように、現代社会の抱える様々な問題に対して、自分なりの考え方を述べられる人間になることは、中学受験の論述対策や、面接試験対策に非常に役に立つでしょう。

けれど、ただ中学受験にとどまらず、そのような発信力を持った人間になることは、新しい時代を切り開いていく大人になるために不可欠な能力です。そして、難関と呼ばれる多くの中学は、まさにそんな人物を求めているのです。志望校の求める人物になること、それこそが、合格への一番の近道ではないでしょうか。

まとめ

ここまで、特におすすめの講座について紹介してきましたが、1万本の講座の中には、まだまだ魅力的な講座がたくさんありますから、どんなお子さんの学習にも合った講座が、きっと見つかることでしょう。
ですから、周りの大人が賢く選んであげて受講すると、得られるものは本当に多い教材だと思います。そう考えると、月980円という金額は、決して費用対効果の悪くない数字なのではないでしょうか。

さらに、通信講座のように毎月順番に教材が送られてくるシステムではなく、全ての講義がいつでも受講できますので、夏休み・冬休みなどの長期休みにまとめて受講すれば、もっと費用を抑えることもできます。
2週間の無料期間もありますので、まとまった時間のあるときに、まずは試してみるという使い方もおすすめです。

先にも述べた通り、スケジュール機能や学習記録機能、それに子供が楽しんで育てられるアバター機能など、オンライン教材ならではの機能も充実していて、保護者が毎日そばで管理しなくても自分で勉強を進めやすい環境が揃っています。解約・再開も一か月単位でボタン一つで選択できて、気負わずに使ってみられるシステムになっていますので、一度体験してみてはいかがでしょうか。



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