根性論で片付けない。ケアレスミスの無くし方

failure

一問、一点の差が合否を分ける中学受験では、ケアレスミスは是非避けたいところです。

ケアレスミスは、注意すれば防げそうなだけに、ついつい、

-よく見直さないから間違えるのよ!
-注意して解かなきゃダメでしょ!
-やる気が足りないんじゃないの?

と責めてしまいがちです。お子さんが毎日努力していることを知っているお母様ほど、歯痒くなって強い言葉で叱ってしまうかもしれません。しかし、よく見直しなさいと根性論で押し切るばかりでは、いつか緊張の糸が切れてしまいます。
ケアレスミスには傾向ごとに、いくつかの対策があります。お子さんの間違いのタイプに合った対処法を考えてあげましょう。

スポンサーリンク

計算間違いが多いとき

まず、計算ミスが余りにも多い場合は、やはり地道な計算練習が必要かもしれません。毎日少しずつで良いので、自分で続けられるようにしましょう。塾に通っている場合は、塾で渡された計算用の教材で十分です。

学校のドリルのように単元ごとにまとまったものは、今日はかけ算ばかり、今日は小数ばかり、となってしまいがちですが、ケアレスミス対策には、できるだけ色々な計算が混ざった問題集の方が効果的です。市販されているものでは、日能研の一行計算問題集がおすすめです。


マスター1095題 一行計算問題集 4年 (マスター1095題一行計算問題集シリーズ)

視る力を鍛える

与えられた数値を読み間違えたり、計算結果を転記ミスしたりする場合は、物を正確に見る力が弱いことが原因かもしれません。これは、堅苦しく練習するのではなく、ゲーム形式で鍛えてみるのが効果的です。

少し前にブームになったゲームですが、「アハ体験」という名前の、絵のどこかが少しずつ変化していくのを見つけるゲームがお勧めです。絵の全体を見つつ、細部に注意力を向ける必要があるため、見て判断する力を鍛えるのに役立ちます。

遊びの中で、対戦形式で鍛えるのも効果的です。カルタなどの遊びでは、目的のカードを素早く見つける行動が、見分ける力を付けることに繋がります。カルタは学習用のものがたくさん出ていますから、せっかくなので中学受験にも役に立つものを選びましょう。


98部首カルタ新版 [ 宮下久夫 ]

こちらは、覚えるのが後回しになりやすい漢字の部首を集めたカルタです。似た部首も多いので、見分ける練習にもおすすめです。

問題文の読み飛ばしや、国語の読解文の読み間違いには、文章を正確に見分ける練習が有効です。このような観点では、百人一首が、取り札に似たような文章が数多く入っているので効果的です。これからの季節、家族で楽しんで練習してみるのも良いですね。

聞いて理解する力を鍛える

特に男の子の場合、見る力以上に、聞く力が不足しているお子さんも多いです。学校で口頭で言われてきた連絡事項を、どんな内容だったか忘れてしまった経験があるお家もあるかもしれません。聞いた内容を頭に記憶する力が弱いと、試験問題に書かれた情報を一度見ただけでは覚えきれずに、別の値を使って計算してしまったり、聞かれたことと違うものを答えてしまったりします。この一度聞いて理解する力を鍛えるために有効なのが、こちらのCDを使って解くドリルです。


みみなぞ 理解力・集中力を育てる聴くパズル CD付

このドリルでは、問題文はCDに収録されていますので、一度だけCDで問題文を流してから、問題を解いてみましょう。初めは話の内容を全く覚えていられないかもしれませんが、だんだん一度で話の内容を把握することができるようになります。このドリルを続けていくうちに、国語の読解力向上はもちろん、算数の文章題も素早く題意が取れるようになるでしょう。

綺麗な字を書く

筆算をする時に、数字の桁を揃えて書けない。
繰り上がりの覚え書きのために書く数字が大きすぎて、答え本体の数字と混ざってしまう。
算数が得意な子でも、そんな字の汚さのために、驚くほどつまらないミスが発生することがあります。字の綺麗さとケアレスミスの量は、相関があるように思います。ケアレスミスの多い子で、字だけはすごく綺麗、というケースはあまり見たことがありません。

そうはいっても字を綺麗に書かせるのは大変なことで、今までにも試してみたけれど挫折したというご家庭も多いかもしれません。
字を綺麗に書くためには、本人の意識として、自分は字を綺麗に書ける人間だという自信を持たせることが大切です。この練習に有効なのが、なぞりがきです。

TOSSオリジナル教材 直写ノート

http://www.tiotoss.jp/products/detail.php?product_id=185

こちらは、学校の先生達が自主的に集まって、より良い指導方法を研究している教育研究団体である「TOSS」が販売している、なぞりがき専用ノートです。このノートは、一枚一枚が薄い紙でできていて、本などの文章に重ねると下の文字が透けて見えるようになっています。
このノートの使い方ですが、まず低学年の頃の教科書など、できるだけ大きな字で書かれている文章を用意します。適切な文章がない場合は、「おてほんくん」というお手本集も販売されているので合わせて購入すると良いでしょう。

それらのお手本の上に薄紙を置いて、鉛筆でなぞります。なぞる量は1日につき2行ほど、時間にして5分程度で十分です。長く書くと集中力も途切れますから、短時間でテキパキやるようにしましょう。

1週間ほどで1ページ分をなぞり書きで写せたら、その薄紙を切り取ってみましょう。切り取りやすいようミシン目が付いています。お手本をなぞるだけなのですから当然、普段の字よりずっと綺麗な字が書けているはずです。それでも、お子さんにとっては、自分がこんな綺麗な字が書けたと思って嬉しいものです。部屋の壁など、見えるところに貼って褒めてあげましょう。
これを1ヶ月ほど続ければ、「自分は綺麗な字も書ける」という気分になってきて、自然と普段の字も整ってきます。
「お手本をよくみて書きなさい」と何度も言うよりずっと簡単で、ずっと効果的な方法ですから、試してみてくださいね。

ケアレスミスは本人も辛い

このように、ケアレスミスには原因ごとに対策の方法があります。それを「注意力がないからダメなんだ」と一言で断罪してしまうのは良いやり方とはいえません。
お子さん本人だって好きで間違えているわけではありません。顔では気にしないふりをしていても、内心はイライラしたり、辛い思いをしているかもしれません。ですからこれ以上お子さんを責めるのではなく、親子で工夫してケアレスミスを乗り越えるようにしましょう。

スポンサーリンク

シェアする

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

フォローする